うんちくノート

ガリレオはなぜ「近代科学の父」と言われるのですか。

ガリレオ・ガリレイ(一五六四.一六四二)は、物理学や天文学の分野で活躍したイタリア
の科学者である。ガリレオは、さまざまな実験や観測をもとに、自然をありのままに見よう
としてたくさんの発明や発見をしたので、「近代科学の父」と言われている。 落下法則の研
究をしていたガリレオは、斜面の実験装置でボールをころがす実験を繰り返した。また、ピ
サの大聖堂の天井からつり下げられていたランプが揺れるのを見て、振り子の等時性(振り
子の揺れる幅が短くなっても、一回の揺れにかかる時間は同じであること)を発見し、正確
な振り子時計を考えた。 このようないろいろな実験をもとに、ガリレオは、「ものの落ちる
速さは同じである」と考えたのである。当時は、古代ギリシャのアリストテレス(紀元前三
一〇.紀元前二三〇頃)が唱えていた「重いものほど速く落ちる」という説が一般に信じら
れていた。ガリレオは、ピサの斜塔から小さな砲丸とその十倍の砲丸とを同時に落とす実験
をし、二つの砲丸が同時に落ちることを人々の前で証明した。 またガリレオは、天文学の分
野においても、オランダで発明された望遠鏡を天文観測に応用し、月の表面のでこぼこや太
陽の黒点、木星の衛星などの多くの新しい発見をした。そして、その観測の結果、地動説が
正しいことを証明し、「天文対話」という本にまとめた。ところが、当時のキリスト教の考
えでは天動説が正しいとされていたため、ガリレオは宗教裁判にかけられ、やむなく地動説
を捨てなければならなくなった。「それでも地球は動いている」という言葉は、この時のガ
リレオの心境を表わしたものである。

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