うんちくノート

口をすぼめてフッと息を吹くと冷たく、口を広げて ハアッと吐くと
温かく感じるのはなぜですか。

口から出る息は、温かくも冷たくもなる。まず、息それ自体の温度について考えると、息は
外気の空気を吸い込んで肺に入る。肺に入った気体は、すぐに周囲(肺)の温度と同じにな
る。そのため人間の吐く息は、常に摂氏三六℃前後である。風邪で熱のあるときは、吐く息
も熱くなる。 冬の寒い日に、冷えた手先に息を吹きかけて温めたりすることがあるが、この
とき口を大きく広げて吐くと、口の中などの温度をたくさん奪って温度の上がった息が吐か
れる。そのため温かく感じられるのである。 一方で、熱いコーヒーやお茶を冷ますとき、強
く息を吹きかけることがある。息そのものは三六℃ほどなので、この場合は冷ますというよ
りも熱い液体面のすぐ上にある熱い空気の層を吹き飛ばすのが、大きな役目といえる。コー
ヒーやお茶が熱いと、それに接触している空気も同じように熱くなる。ただし熱い空気はど
んどん上昇して、そこに小規模ながら対流が起こる。そこに息を吹きかけて対流を促すわけ
である。 また腕や足にアルコールを塗ったとき、これに息を吹きかけると、そこだけ涼しく
なる。これは液体が蒸発するときに、周囲から蒸発熱を奪うためで、息の温度は関係が無
い。

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